ウィリアム・アダムズ

今年の大河ドラマが家康、ということで、図書館にも家康コーナーがつくられてました。折角なので、と思って借りた1冊です。
読んでみると、著者のクレインスさん、かなりいろいろな資料を調査のうえ執筆された内容。ノン・フィクションというより伝記と思われるような内容でした。
アダムズといえば、家康の対外参謀としての役割は知っていたものの、実際は、オランダ、イギリスのために粉骨砕身したようです。また、正義感の強い性格が強く、宗教よりも取引、商慣行を重要視したこともあり、家康や重臣に認められ、使節の家康への取次、その時の忠告など、多岐にわたる働きをしたことも興味深かったです。
家康の対外政策が秀忠にも継承され、アダムズの重商主義的、合理主義的思考が日本に根付いていたらどのような国家になったのか、このような歴史の「IF」を考えてみるのも面白いです。

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